2025/04/30 (Wed)
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2017/04/02 (Sun)
私の履歴書46(77)
話は少しさかのぼる。2004年の春。ローズは化学系の学科から、情報処理系の学部に「外部から」編入することに見事成功していた。
通常であれば4年生になる年に、3年生として編入したので実質1留していることになる。単位も64単位しか認定されないので、卒論執筆も含めた2年間で卒業をするためには、かなり困難な道のりが待ち受けていた。(特に、必修単位の取得の為に新1年生と授業を受けるのはつらかった。)
ただ、私の心は晴れやかだった。なぜなら、次に自分が入る学部が「どういうものか」きちんと知ったうえで入学をしたからだ。
自分の大学の他学部。と、いうメリットを最大限に生かし、該当する教授の授業にもぐりこみ、また、先輩から実際に情報も収集していたので、入学してからも自分のイメージと違った。などということはほとんどなかった。
実はこれは、非常に重要な話だと思う。なぜなら、皆さんも、実際に会社に入ったり、学校に入ってみたものの、イメージと全然違った。などという経験はなかっただろうか?
それはあなたの事前のリサーチ不足だからだよ。などと、至極まっとうに思えて、現実を知らない目上からのアドバイスを時折見かけるが、今の日本においては、情報公開という面では非常に精度も制度も劣っていて、ほぼ不可能じゃないか?と、いうのが私の持論だ。
大学や会社側は広報のために嘘だらけだし、体験授業、オープンキャンパス、インターンも、所詮お客様用の良い部分しか見せてくれない。大学もそうだし、会社も長い付き合いとなるのだから、もっと本音で突きあえたほうがお互いのためになると思うのだが・・・。
こういう話になると、もっと第三者的目線で情報を提供するビジネスが必要だと思うし、そもそも入学・入社しても気軽に辞められる文化があればいいのに。と、いつも思う。
ちなみに私の入学した学部は、情報コミュニケーション工学科という名前だったが、実はその中にもコースが二つあった。バリバリプログラミングなどの勉強をする「情報」コースと、数学とか苦手だし。プログラミング言語もコミュニケーションのひとつだし。と、いう人間が集まって勉強する「コミュニケーションコース」だ。
最近の大学事情を知らないが、当時はわりと流行だった、いわゆる「文理融合」学科。と、いうやつだ。
大学に入った人ならわかると思うが、そもそも「文理」を「分離」する意味がわからない。例えば理系の学生だって、研究のためには英語が必須だし、わかりやすい文章が書けなければ論文すら発表できない。文系の学生も、統計学の知識が無ければ、自分のデータの精度を図ることができないし、経済学や金融の世界では、過去の膨大なデータを一切扱えなくなる。
もっと詳しく掘り下げれば、例えば、英語の自動翻訳ソフトを作ろうと思えば、そもそも「英語」の成り立ちやパターンを分析できなければ、翻訳できないし、どれだけ優れたプログラミング技術があっても、インターフェース(入力装置)がしょぼければ流行らない。
アイフォンがこれだけ爆発的にヒットしたのも、CPUの性能云々の前に直感的に「使いやすい」というところの方が評価されたはずだ。
私の勉強する学科は、CPUのメモリだの処理速度をいかにカリカリにチューニングするという方面でなく、新しく作られた技術を世の中にいかに効果的に当てはめていくか?を、研究するコースだった。
こういう話をすると、「はぁー。ローズさんって、頭いいんだなー。」と思うかもしれないが、そう思った人は、まんまと騙されている。
「工学部」情コミ学科において、主流はあくまで情報学科だったので、コミュコースの方にわざわざ入る人間は、技術面で落ちこぼれた人間かちょっと社会的には頭がおかしいやつしか集まっていなかった。
おおよそ学科全体で80人くらいいたはずだが、そのうち12人の逆精鋭たち。そもそもローズ自身も相当な変わり者であったが、その他の生徒も負けず劣らずの精鋭だった。
一番記憶に残っているのが、伝説の8回生の小西さん。皆さんもご存じのとおり、大学は最大4回まで留年ができるのだが、その枠をマックスまで使い切った漫画のような人物だ。しかも、1浪して入学しているのでその当時でたしか26歳くらいの年齢。ダメ人間中のダメ人間である。
そして、もう一人の人物がこれも今でも忘れはしない、ウルトラ映画マニアの及川さん。研究室に自前のビデオを200本くらい持ち込んで、ずっと映画を見ていた。たぶん、宮崎駿が若かったらこういう感じなんだろうな。くらいに、世間の常識からかけ離れていた。
ご飯を食べることよりも、風呂に入るよりも映画が好きという、これまた漫画のような人物で、全然授業に出ようとしない、要注意人物だ。どれだけ皆が必修の単位を取るように促しても、出ようとしないメンタルには、むしろ逆に感心をする。先に結論を言っておくと、こいつは、卒業できずに留年をした。
と、いう感じで、今まで楽しめなかった大学生活の後半も遠回りの末に、ようやく輝きだしたのであった。
通常であれば4年生になる年に、3年生として編入したので実質1留していることになる。単位も64単位しか認定されないので、卒論執筆も含めた2年間で卒業をするためには、かなり困難な道のりが待ち受けていた。(特に、必修単位の取得の為に新1年生と授業を受けるのはつらかった。)
ただ、私の心は晴れやかだった。なぜなら、次に自分が入る学部が「どういうものか」きちんと知ったうえで入学をしたからだ。
自分の大学の他学部。と、いうメリットを最大限に生かし、該当する教授の授業にもぐりこみ、また、先輩から実際に情報も収集していたので、入学してからも自分のイメージと違った。などということはほとんどなかった。
実はこれは、非常に重要な話だと思う。なぜなら、皆さんも、実際に会社に入ったり、学校に入ってみたものの、イメージと全然違った。などという経験はなかっただろうか?
それはあなたの事前のリサーチ不足だからだよ。などと、至極まっとうに思えて、現実を知らない目上からのアドバイスを時折見かけるが、今の日本においては、情報公開という面では非常に精度も制度も劣っていて、ほぼ不可能じゃないか?と、いうのが私の持論だ。
大学や会社側は広報のために嘘だらけだし、体験授業、オープンキャンパス、インターンも、所詮お客様用の良い部分しか見せてくれない。大学もそうだし、会社も長い付き合いとなるのだから、もっと本音で突きあえたほうがお互いのためになると思うのだが・・・。
こういう話になると、もっと第三者的目線で情報を提供するビジネスが必要だと思うし、そもそも入学・入社しても気軽に辞められる文化があればいいのに。と、いつも思う。
ちなみに私の入学した学部は、情報コミュニケーション工学科という名前だったが、実はその中にもコースが二つあった。バリバリプログラミングなどの勉強をする「情報」コースと、数学とか苦手だし。プログラミング言語もコミュニケーションのひとつだし。と、いう人間が集まって勉強する「コミュニケーションコース」だ。
最近の大学事情を知らないが、当時はわりと流行だった、いわゆる「文理融合」学科。と、いうやつだ。
大学に入った人ならわかると思うが、そもそも「文理」を「分離」する意味がわからない。例えば理系の学生だって、研究のためには英語が必須だし、わかりやすい文章が書けなければ論文すら発表できない。文系の学生も、統計学の知識が無ければ、自分のデータの精度を図ることができないし、経済学や金融の世界では、過去の膨大なデータを一切扱えなくなる。
もっと詳しく掘り下げれば、例えば、英語の自動翻訳ソフトを作ろうと思えば、そもそも「英語」の成り立ちやパターンを分析できなければ、翻訳できないし、どれだけ優れたプログラミング技術があっても、インターフェース(入力装置)がしょぼければ流行らない。
アイフォンがこれだけ爆発的にヒットしたのも、CPUの性能云々の前に直感的に「使いやすい」というところの方が評価されたはずだ。
私の勉強する学科は、CPUのメモリだの処理速度をいかにカリカリにチューニングするという方面でなく、新しく作られた技術を世の中にいかに効果的に当てはめていくか?を、研究するコースだった。
こういう話をすると、「はぁー。ローズさんって、頭いいんだなー。」と思うかもしれないが、そう思った人は、まんまと騙されている。
「工学部」情コミ学科において、主流はあくまで情報学科だったので、コミュコースの方にわざわざ入る人間は、技術面で落ちこぼれた人間かちょっと社会的には頭がおかしいやつしか集まっていなかった。
おおよそ学科全体で80人くらいいたはずだが、そのうち12人の逆精鋭たち。そもそもローズ自身も相当な変わり者であったが、その他の生徒も負けず劣らずの精鋭だった。
一番記憶に残っているのが、伝説の8回生の小西さん。皆さんもご存じのとおり、大学は最大4回まで留年ができるのだが、その枠をマックスまで使い切った漫画のような人物だ。しかも、1浪して入学しているのでその当時でたしか26歳くらいの年齢。ダメ人間中のダメ人間である。
そして、もう一人の人物がこれも今でも忘れはしない、ウルトラ映画マニアの及川さん。研究室に自前のビデオを200本くらい持ち込んで、ずっと映画を見ていた。たぶん、宮崎駿が若かったらこういう感じなんだろうな。くらいに、世間の常識からかけ離れていた。
ご飯を食べることよりも、風呂に入るよりも映画が好きという、これまた漫画のような人物で、全然授業に出ようとしない、要注意人物だ。どれだけ皆が必修の単位を取るように促しても、出ようとしないメンタルには、むしろ逆に感心をする。先に結論を言っておくと、こいつは、卒業できずに留年をした。
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