2025/04/30 (Wed)
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2017/07/10 (Mon)
私の新人時代~大阪編2nd~(1)
ご主人様は普段はどんな仕事をされているんですか?コンカフェに通うと、時たまメイドさんから質問される定番事項である。
普通の仕事であればいくらでも教えることはできたが、職業上の特性上、あんまり職業を大っぴらにしたくなかったローズは、ポコでは、何故か「万引きGメン」の仕事をしていることになっていた。
そんな万引きGメンにとっての繁忙期。春が再びやってきた。
予備校の仕事はわかりやすく、特に浪人生担当は、春を境にほぼすべての顧客が入れ替わる。顧客どころか、一緒に働くスタッフも、やはり年度の切り替えということで出入りが激しい。
-------------
予備校の運営をしていて、何がつらいかというと、やはり一緒に働ける人を確保することだった。
ただでさえ忙しい予備校の仕事は単純に労働負担がかなり大きい。なおかつ、「人を扱う仕事」なため工場などのように定型化されたマニュアルがあるわけではなく、常に未経験の事象について最適な対応を考えながら対応することを求められる。
当時としては時給1000円の金額は決して低いものではなかったが、人が全然集まらなかったし、なおかつ定着もしなかった。
これは、名古屋でも福岡でも同じ課題ではあったのだが、大阪ではことさらアルバイトさんの扱いには苦労した。
理由は、ひとりの30代正社員のフミシマさん(仮名)の存在だ。彼女は、若い人が多かった会社の中では珍しい30前半の社員で、アルバイトからの成り上がりの根性のあるタイプの女性だった。
どこまで本当かは今でも疑っているのだが、幼いころにはプロの天才バイオリニストで海外を頻繁に飛び回っていたらしい。
当時は付き人がいた。と、いうらしいが、まさにアルバイトさんをその付き人のごとく扱い、パワハラまがいのことを連発し、採用した人材をことごとく辞めさせた。
質問をすれば、「そんなこともわからないの?」と、叱責し、質問ができないので何とかその仕事をやれば、「間違ってるじゃないの。なんで聞かなかったの?」と、いう無敵のコンボを発動する。
機嫌が悪い時には、口だけではなく、ハイヒールで相手の足を踏むという豊田議員にも負けないパワハラ技を発動し、さらには休日中にもアルバイトさんを呼び出し買い物につき合せるという古今東西様々な場所で見てきた人間の中でも珍しい人物だった。
ローズが大阪に赴任してから1年で約20人ほどアルバイトさんを採用したが、この春までに残っていたのは、わずか1人という奇跡の定着率だった。高い金額を払って派遣会社に派遣してもらった社員が、初日の昼休みから失踪をしてしまう。という、伝説も滅多に経験できないことだろう。
定着率5%。採用する社員については、、わりと厳しい基準があるはずなのに、なぜフミシマさんが社員でいられたかというと、説明会の入会率の高さだった。おおよそ彼女の入会率は、90%。これは、一言で言えば奇跡である。
どうしても10%くらいは、冷やかしで説明会を聞きに来たり、金銭的な事情でなにをどうしても入会できないという層が存在する。そういう努力では取り除けない阻害要因だけを排除した場合の理論的な最高数値が、90%という数値なのだ。
一般の社員とでは、30%の差が出ている。100人説明会を担当したら3000万円の売り上げの差が出るのだから、それは会社から重宝されるのも当然だろう。
うちの会社は売上を第一にしていない。とは、言いながらも、こういう現実を見ると、生きるのって大変だよな。と、思ったローズは、自身の実績も更新するべく、2年目に挑戦していく。
普通の仕事であればいくらでも教えることはできたが、職業上の特性上、あんまり職業を大っぴらにしたくなかったローズは、ポコでは、何故か「万引きGメン」の仕事をしていることになっていた。
そんな万引きGメンにとっての繁忙期。春が再びやってきた。
予備校の仕事はわかりやすく、特に浪人生担当は、春を境にほぼすべての顧客が入れ替わる。顧客どころか、一緒に働くスタッフも、やはり年度の切り替えということで出入りが激しい。
-------------
予備校の運営をしていて、何がつらいかというと、やはり一緒に働ける人を確保することだった。
ただでさえ忙しい予備校の仕事は単純に労働負担がかなり大きい。なおかつ、「人を扱う仕事」なため工場などのように定型化されたマニュアルがあるわけではなく、常に未経験の事象について最適な対応を考えながら対応することを求められる。
当時としては時給1000円の金額は決して低いものではなかったが、人が全然集まらなかったし、なおかつ定着もしなかった。
これは、名古屋でも福岡でも同じ課題ではあったのだが、大阪ではことさらアルバイトさんの扱いには苦労した。
理由は、ひとりの30代正社員のフミシマさん(仮名)の存在だ。彼女は、若い人が多かった会社の中では珍しい30前半の社員で、アルバイトからの成り上がりの根性のあるタイプの女性だった。
どこまで本当かは今でも疑っているのだが、幼いころにはプロの天才バイオリニストで海外を頻繁に飛び回っていたらしい。
当時は付き人がいた。と、いうらしいが、まさにアルバイトさんをその付き人のごとく扱い、パワハラまがいのことを連発し、採用した人材をことごとく辞めさせた。
質問をすれば、「そんなこともわからないの?」と、叱責し、質問ができないので何とかその仕事をやれば、「間違ってるじゃないの。なんで聞かなかったの?」と、いう無敵のコンボを発動する。
機嫌が悪い時には、口だけではなく、ハイヒールで相手の足を踏むという豊田議員にも負けないパワハラ技を発動し、さらには休日中にもアルバイトさんを呼び出し買い物につき合せるという古今東西様々な場所で見てきた人間の中でも珍しい人物だった。
ローズが大阪に赴任してから1年で約20人ほどアルバイトさんを採用したが、この春までに残っていたのは、わずか1人という奇跡の定着率だった。高い金額を払って派遣会社に派遣してもらった社員が、初日の昼休みから失踪をしてしまう。という、伝説も滅多に経験できないことだろう。
定着率5%。採用する社員については、、わりと厳しい基準があるはずなのに、なぜフミシマさんが社員でいられたかというと、説明会の入会率の高さだった。おおよそ彼女の入会率は、90%。これは、一言で言えば奇跡である。
どうしても10%くらいは、冷やかしで説明会を聞きに来たり、金銭的な事情でなにをどうしても入会できないという層が存在する。そういう努力では取り除けない阻害要因だけを排除した場合の理論的な最高数値が、90%という数値なのだ。
一般の社員とでは、30%の差が出ている。100人説明会を担当したら3000万円の売り上げの差が出るのだから、それは会社から重宝されるのも当然だろう。
うちの会社は売上を第一にしていない。とは、言いながらも、こういう現実を見ると、生きるのって大変だよな。と、思ったローズは、自身の実績も更新するべく、2年目に挑戦していく。
PR
コメント
カレンダー
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
フリーエリア
最新コメント
[09/15 なべ]
[09/08 なべ]
[08/26 なべ]
[05/19 ただのDD]
[05/18 ただのDD]
[05/17 ただのDD]
[05/15 なべ]
[05/14 なべ]
[05/05 ただのDD]
[05/05 ただのDD]
[05/05 ただのDD]
[05/03 ただのDD]
[05/02 ただのDD]
[05/02 ただのDD]
[04/24 ローズ信者]
[09/13 ◯ちゃん]
[08/29 なべ]
[08/29 なべ]
[01/08 ◯ちゃん]
[01/02 ◯ちゃん]
[12/03 Tossy]
[11/26 なべ]
[11/23 ブルー]
[11/21 ◯ちゃん]
[11/20 ◯ちゃん]
最新記事
(10/27)
(10/08)
(09/08)
(09/07)
(08/31)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ろーず
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(01/02)
(01/02)
(01/03)
(01/03)
(01/04)
P R
忍者アナライズ