2025/04/30 (Wed)
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2017/06/07 (Wed)
私の新人時代~大阪編~(3)
R25というフリーペーパーが東京ではそれなりに流行していた。ライフタイルの情報分野で圧倒的な実績を誇るリクルート社が、25歳前後のサラリーマンを狙って作った新社会人向け情報誌だ。
その中に「ブレイクスルー」みたいな著名人のロングインタビュー記事があるのだが、ローズはその記事が好きだった。社会人になってちょうど3年から5年目に差し掛かる時期、男であれば必ず「突き抜ける」瞬間が訪れる。それが私にとっては27歳の春だった。
---------
教育業界、特に大学受験産業は、3月から4月が繁忙期と呼ばれる時期となる。
「大学受験」と、聞いたときに、現役か浪人のどちらをイメージするかであなたの年代がばれてしまうのだが、2000年代は、まだまだ大学受験で浪人をすることも珍しくない時代だった。
浪人生の獲得は、当たり前だが、大学受験終了後から、新学期が始まる4月初旬で勝負が決まる。この時期で入学する生徒は、全体の90%だろうか?最初は独学だったり他の予備校に行ったが合わずに6月・7月くらいに入学する生徒もちらほらいたが、浪人生の獲得については、とにかく春にすべてがかかっていた。
-------------
そうなると当然会社側もこの時期に戦力を集中する必要があるので、3月・4月の時期については、休みが週に1日の繁忙期シフトとなった。
さらに、通常の勤務時間は、朝シフトの場合8:00~17:00になるのだが、当然その時期に定時あがりなどできるわけもなく、早くて20:00、平均で22:00上がりのわりと地獄的な勤務体系となっていた。
普通だったら、こんな繁忙期嫌だな。と、思うのかもしれないが、ローズは繁忙期がめちゃくちゃ大好きだし、最高に楽しかった。
この春からローズは入学説明会というものを任せてもらえるようになった。この会社は、自分がやりたいことは積極的に手をあげればだいたいやらせてもらえるし、自分がやっている仕事も会社から押し付けられたノルマではなく、あくまで自分で決めた目標に沿って仕事ができたが、この入学説明会だけは、厳しい数字目標と、担当するまでにいくつかの試験をクリアしなくてはならなかった。
冷静に考えれば当たり前といえば当たり前だろう。いくら社会貢献性の高い教育業界とはいえ、お客様がいなければ私たちは収入を得られない。
新規のお客様が来た時に、入会率は全体平均で60%くらいといわれている。60%を切ると、会社からもう少し頑張りなさいと警告が与えられて、50%を切るくらいになると、説明会をする権利が奪われる。
逆に70%を超えると結構すごいと言われ始める。校長レベルになると80%近くをたたき出す人もいる。
営業をしたことが無い人には伝わりづらいかもしれないが、このすごさがわかるだろうか?
数多ある予備校から、その説明会を聞いた人の80%が入学するとは、驚異的な数字である。
仮にメイド喫茶に初めて来たお客さんに対して、再度来店させる率が80%と伝えたら伝わるだろうか?
しかも浪人生の単価は年間でおよそ80~100万円前後となる。説明会の数字が10%違うだけで、100人の説明会をしたとなると、年間1000万円の売り上げの差が出てしまう。
そのため、説明会は、「入会率の良い順番に担当をする」と、いう鉄の掟があった。
これもなかなか残酷なルールだと思う。当たり前だが、経験を積めば積むほどスキルはあがる。結果を出せる人間は、どんどん説明会を担当しスキルを伸ばし、結果を出せない人間は、いつまでも説明会を担当できないのでスキルは伸びない。
資本主義の現代において、チャンスは決して平等ではないのだ。
果たして初めて繁忙期に説明会担当者として挑むローズは、どのような結果を出すのだろうか・・・。
その中に「ブレイクスルー」みたいな著名人のロングインタビュー記事があるのだが、ローズはその記事が好きだった。社会人になってちょうど3年から5年目に差し掛かる時期、男であれば必ず「突き抜ける」瞬間が訪れる。それが私にとっては27歳の春だった。
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教育業界、特に大学受験産業は、3月から4月が繁忙期と呼ばれる時期となる。
「大学受験」と、聞いたときに、現役か浪人のどちらをイメージするかであなたの年代がばれてしまうのだが、2000年代は、まだまだ大学受験で浪人をすることも珍しくない時代だった。
浪人生の獲得は、当たり前だが、大学受験終了後から、新学期が始まる4月初旬で勝負が決まる。この時期で入学する生徒は、全体の90%だろうか?最初は独学だったり他の予備校に行ったが合わずに6月・7月くらいに入学する生徒もちらほらいたが、浪人生の獲得については、とにかく春にすべてがかかっていた。
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そうなると当然会社側もこの時期に戦力を集中する必要があるので、3月・4月の時期については、休みが週に1日の繁忙期シフトとなった。
さらに、通常の勤務時間は、朝シフトの場合8:00~17:00になるのだが、当然その時期に定時あがりなどできるわけもなく、早くて20:00、平均で22:00上がりのわりと地獄的な勤務体系となっていた。
普通だったら、こんな繁忙期嫌だな。と、思うのかもしれないが、ローズは繁忙期がめちゃくちゃ大好きだし、最高に楽しかった。
この春からローズは入学説明会というものを任せてもらえるようになった。この会社は、自分がやりたいことは積極的に手をあげればだいたいやらせてもらえるし、自分がやっている仕事も会社から押し付けられたノルマではなく、あくまで自分で決めた目標に沿って仕事ができたが、この入学説明会だけは、厳しい数字目標と、担当するまでにいくつかの試験をクリアしなくてはならなかった。
冷静に考えれば当たり前といえば当たり前だろう。いくら社会貢献性の高い教育業界とはいえ、お客様がいなければ私たちは収入を得られない。
新規のお客様が来た時に、入会率は全体平均で60%くらいといわれている。60%を切ると、会社からもう少し頑張りなさいと警告が与えられて、50%を切るくらいになると、説明会をする権利が奪われる。
逆に70%を超えると結構すごいと言われ始める。校長レベルになると80%近くをたたき出す人もいる。
営業をしたことが無い人には伝わりづらいかもしれないが、このすごさがわかるだろうか?
数多ある予備校から、その説明会を聞いた人の80%が入学するとは、驚異的な数字である。
仮にメイド喫茶に初めて来たお客さんに対して、再度来店させる率が80%と伝えたら伝わるだろうか?
しかも浪人生の単価は年間でおよそ80~100万円前後となる。説明会の数字が10%違うだけで、100人の説明会をしたとなると、年間1000万円の売り上げの差が出てしまう。
そのため、説明会は、「入会率の良い順番に担当をする」と、いう鉄の掟があった。
これもなかなか残酷なルールだと思う。当たり前だが、経験を積めば積むほどスキルはあがる。結果を出せる人間は、どんどん説明会を担当しスキルを伸ばし、結果を出せない人間は、いつまでも説明会を担当できないのでスキルは伸びない。
資本主義の現代において、チャンスは決して平等ではないのだ。
果たして初めて繁忙期に説明会担当者として挑むローズは、どのような結果を出すのだろうか・・・。
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